Only One/文字綴り屋 ひじり
たった一度だけ君の瞳を見つめながら
この歌を歌いたい
聞こえなかったふり
わからなかったふり
君のそばを吹き抜ける夜風のように感じてもいいから
この歌を歌いたい
いつも君の背中に向かって歌っていた この歌を
君が僕を忘れてしまってもいいように
君が僕から離れてしまってもいいように
ただ独り 僕だけが覚えているから
僕の人生で与えられた幸せな時間だったと 僕が覚えているから
君がくれた切なさよりも
僕が流した涙よりも
君がいない世界を美しくみせてくれる たった一つの幸せだから
戻る 編 削 Point(1)