届かない唾/
ちゃむ
雨宿るこの地球で
僕は何を思うのかな?
殺伐とした砂漠に
雨は幾年月 やってこない
霧だけは たまに
朝日を滲ませる
そんな土地にも生命はいる
虫は身体を器にして
霧から水滴を作り
飲む
それはまさに
命の水
命がけの水 なんだね
今 雨が降っている
僕は雨に打たれながら
空に向かって
つばを吐く
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