小さな光/ジュリエット
 



いつか見た夢


いくら呼んでも
振り向かない背中

いくら手を伸ばしても
届かない背中


なんだか
すごく現実味を帯びていた


大好きなその背中を
追いかけ続ける自分と

気づかないで歩き続けるその背中


僕らの関係は
いつまでたっても
ここまでだろう

君と僕の間には
越えられない高い壁がある


でも
壁に空いた小さな穴からもれた光は

いつか越えてゆけると
信じ続ける力を
僕らに与えてくれている気がする




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