This morning, We are,,,/南 さやか
 
きっと二人 それぞれの部屋から
同じ光を見上げてる

眩しすぎる夢を包む金の環は
初日の翌朝に見る夢のよう

甘い煙が立ち昇り 宙で交わって行く


すべてをさらけ出しても見えることのない
皮膚の向こう側にもうひとつ
流れる熱い河のほとりでは
すべての言葉が消えて行く

まるで未来の私たちみたい

真実を伝え合おうとする時
電波を外れた大切な音声の中でしか
伝わらない何かを 私たちはもう
知っていた



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