一つの声/
yamadahifumi
夜の果てを
伝わり
私の声は
電波のように響く
タワーマンション253Fに
幽閉されたかのような
あの子の元へ
私は受け取った
彼の声を
地下53Fに住む
奴隷のような暮らしを強いられている
彼の声を
それはもう一方で
まるで奴隷のような暮らしをしている
私の耳に届いた
声は届く どこでも
魂の空という空を渡って
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