絶望と希望/黒髪
 
ら希望が、俺に別の道を歩めと大声でわめいている
そんなに取り乱すなよ
お前なんてひとりだけの戦争
どっちにしても勝ち目がない
革命を待ち望んで、出来ることは人をたぶらかすだけ
涙をいくらでもいいから流して、行くところのない感傷に時を委ねるのみの
忘れないぜ、思い出。
ずっと思っているぜ、大事なこと。
絶望から抜け出るためには
三つ数えろ
それが済んだら俺は
全ての終わりではなく
全ての始まりを見せてあげる
神に奉じられた希望の死体が埋まる墓場よ、お前の名は、常に襲いくる闇黒
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