絶望と希望/黒髪
忘れかけたの?遠い日、思い出。
理想の恋愛、絶望的な観念に首根っこをつかまれた
病だって言われた日々を
希望と絶望に、揺られながら進んできたが
いまは時だ、頭の中のロウソクに火を付ける
幼児性の破壊、攻撃、それもいいだろう
いずれにせよ俺は人を非難するにたるだけの立派なことなんて、何もしていないんだ
自分を守りたい、生き続けたい、そんな気持ちで過ごしてきたから
孤独な思惟と、人との社会的営みの交点に凍結する明るい生命
遠いからって重要でないわけではなく、手近なところにあるからといって満足できるわけではない原則
思い出の中の幸せは、遠すぎて届かない所にある
絶望的だ
だから希
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