積み木/ジュリエット
 


何を信じればいいの

誰を信じればいいの

何を守ればいいの

誰を守ればいいの


何年、何ヵ月と時間をかけて
培ってきた友情も

たった1週間で
簡単に崩れた

まるで
こどもの積み木のように
色とりどりの思い出も
パンチ一発で
がらがらがしゃんと音をたて
ばらばらに壊れる


完全に道に迷った僕の
目の前に立ちはだかるのは
「愛」という名の積み木の壁


たった何ヵ月前まで
きらきらと輝いて見えた愛という感情は
今では重労働のようで


何を信じればいいのか

誰を信じればいいのか

何を守ればいいのか

誰を守ればいいのか



わからなくなった僕は
ひとつひとつ思い出を崩しながら

あんなに信じた「愛」さえも簡単に壊れてしまうのかと
小さくつぶやいた












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