積み木/ジュリエット
何を信じればいいの
誰を信じればいいの
何を守ればいいの
誰を守ればいいの
何年、何ヵ月と時間をかけて
培ってきた友情も
たった1週間で
簡単に崩れた
まるで
こどもの積み木のように
色とりどりの思い出も
パンチ一発で
がらがらがしゃんと音をたて
ばらばらに壊れる
完全に道に迷った僕の
目の前に立ちはだかるのは
「愛」という名の積み木の壁
たった何ヵ月前まで
きらきらと輝いて見えた愛という感情は
今では重労働のようで
何を信じればいいのか
誰を信じればいいのか
何を守ればいいのか
誰を守ればいいのか
わからなくなった僕は
ひとつひとつ思い出を崩しながら
あんなに信じた「愛」さえも簡単に壊れてしまうのかと
小さくつぶやいた
戻る 編 削 Point(2)