孤独/
永乃ゆち
ボロボロの毛布を子どもの頃いつも持ち歩いていた
それは僕にとって母であり祖父であり分身だった
手放したのは中学の時で好きな子ができたから
今大人になってあの毛布の代わりはショートホープになった
けれど短めの煙草は涙が渇くのも待たない
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