嘘つきの宇宙/
モリー
ベッドの上に宇宙を広げる
彼との間に導線をひき
私は今を塗り替えた
暖かい闇に包まれる
どこかで唸る救急車も
私だけは、ほっといてくれた
難解なテレパシーで
彼は私に詩をくれる
北極星に夢を乗せよう
アンドロメダは泣いた昨日
地球は僕らの明日―
嘘を見破ったあと私は
もっと優しい嘘をつく
多分、その星こそ太陽だ
導線は健在
きっとこれから何十年も
虚言を孕んで、膨らんで
私たちは大人になっていく
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