どんどん/らいみ
 
どんどん行ったんです。
その道はまずゆるく右に曲がっていまして、
その先は見えませんでした。
で、どんどん行ったんです。

どんどん行ったんですけど、
道はぐるりと回り込んでいるようで、
進んでも進んでも、先は見えない状態なんです。
でも、さらにどんどん行ったんです。

景色はといいますと、
木が生い茂っていて、空はすっぽり隠れているし、
足下は、
なんというか、雑草が迫ってくるばかりなんですね。

でも、どんどんどんどん行ったんです。

息をつくのも忘れていました。
立ち止まるのも忘れていました。

そもそも何で歩き始めたんでしたっけ?
急に疲れを覚えて
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