雨に濡れた街角で/terada takeharu
 
青い闇に消えていく道端に 忘れられた扉がある
雨を避けて階段を下り 遥かな約束の場所へ
詩人が破壊で蘇える 口元にナイフを咥えて
燃える稲妻で焼かれたこの街が 静けさを取り戻すまで

新しい光は見えない 今までと同じさ
だけど大事なものは いつでも一つじゃないぜ

雨に濡れた街角で すべてのことをいつまでも待ってる
イカレタ幻を どうか想い出して

真夏に見た裸の天使が 朽ち果てた階段で眠っている
指先で描く意味のない文字が 宙をさまよっている
果物屋で形のくずれた リンゴを買って
地下室への階段を下り あの娘に渡さなくちゃ

奴等にはみえない 悲しい 悲しいけれど
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