路上で考えていた/吉岡ペペロ
 

木々の緑とは虚無のことなのかも知れない

緑とは葉緑素の目に見える色のことだ

虚無とはどこか一点へと向かう苛々した無数の風のことだ


だから

色とは苛々した無数の風のことなのかも知れない

色は目に見える

風は目に見えない

だから

目に見えるものとは

目に見えないもののことなのかも知れない


木々の緑とは虚無のことなのかも知れない

緑とは葉緑素の目に見える色のことだ

虚無とはどこか一点へと向かう苛々した無数の風のことだ
戻る   Point(1)