小さな命/ジュリエット
自分の命を諦めかけた人間が
小さな命の火を
消さないように
じっと見つめて
そっと守った
寝る間も惜しんで
疲れも忘れて
弱りながらも火を燃やし続ける
小さな小さな命を
必死に愛した
苦しそうな姿を見て
よたよたと歩く姿を見て
何もできない自分を責めて
時には涙を流した
けれど
人間は小さな命に大きな勇気を与えられていた
どんなに苦しくても
命を全うする姿
こんなにも小さな体のどこに
そんなに大きな勇気があるのかと
思いながらじっとその姿を見守った
自分も
こんなにも必死に
生きてみようと思った
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