破天/в+в
ああ、それにしても
女で在る事が
貝に喰らいついてくる
海星どものように酷く忌々しい
もっと正確に言うならば
芳醇で、頑丈で
本末転倒な肉体と
沸騰して、破裂して
流れ出す精神と
それに付随する悪質な粘膜、
抽象的な熱病、
醗酵し腐敗する
破天荒な似非修道院
全てが厳然と
頑として憂鬱だ
鈍く輝くこの俺を
誰かが裁きにかけようものならば
精神を深く痙攣させ
感情膜を突き破り
絶対無に向かう方を
俺は迷わず選ぶ
妹の脊髄は悲しんで
空気の抜けたチューブのように
怠惰に井戸の周りを
何度も何度も回り続けるだろう
だが、それは死で
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)