竹の花/
和田カマリ
見慣れる
聞きなれる
無感動
読み慣れる
人に飽きる
無感動
世界を倦んでみる
これからは
いつまでも
そういう風に
生きていく
竹の皮に
包まれた
人生に
花は咲かない
無痛
自分にも
他人にも
試しに
手の皮を
歯で噛んで
引きちぎった
痛
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