競馬(競馬篇Part.2)/HAL
 
ぼくは競馬をギャンブルだと言う奴を
どんな非難を浴びせられても大嫌いだ

競馬馬が背負っているのは騎手じゃない
彼らが乗せているのは
多くのひとたちの夢や希望や人生の投影なんだ

その馬が勝てる様にと願い馬券を買うのは
己の夢を希望を人生を信じて買っているのと同じなんだ

何にでも勝敗があるように
競馬にも確かに相対的だけど勝ちも負けもある
でも 人生に勝ち負けなんてないとぼくは想っている

何から逃げたかったのだろう寺山修司氏は逃げ馬を愛したし
ぼくはずっと大外から後方一気で差し切って勝つ馬を愛している

それがもう4コーナーを廻ってしまったけれど
直線を向いてからのぼくの人生だと信じたいから
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