薄明かり/
 
建造物。
 ここは、僕が見上げていた「塔」と勘違いしていたもの。
 「ぶち抜かれた長方形の出入口」から下は、霞んで見えなくなっている。
 そこから下は、何もない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・怖っっっっ!!!
 四方八方見渡しても何も見えない。煙幕のようにどこも霞んで見えなくなっている。
 天気が悪いから・・・・?
 そんなわけないか。
 僕は恐る恐る後ろに歩いて行って・・・何かにぶつかった。
 何・・・?
 ふっと、振り返ると鳥の人が立っていた。まさに棒立ち。僕が。
 赤い瞳。目を逸らせなくなる。
 そして、彼は唐突に言った。
 「なんだ、生きてたのか。」
 そう言ったきり、彼は地面に後ろ向きにぶっ倒れた。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・怖っ!
 喋れるんじゃん・・・。




<to be continued.....>

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