「読者」偶像化計画/ななひと
、ということである。
「私、実は「読者」なんですよ」「ええっ、すごいですね。うらやましい。」「私も読者になるためにがんばろう」という光景を見てみたいのである。「普通の人」:「詩人」と同じように「普通の人」:「読者」という位置に「読者」という語を格上げしたいのである。無理だろうけど。誤解を招かないように繰り返して言うが、私は「読者は詩人より偉い」とは言っていない。「読者も詩人も偉い」と言っているのである。
「詩人」たるものは少なくともその努力の半分を「読者」たることにあてなければならない。そして人々は「読者」を詩人と同じように崇め奉り、憧れ焦がれなければならないのである。
[グループ]
戻る 編 削 Point(9)