シェイクスピアの遥かな偉大さについて/yamadahifumi
シェイクスピアについてはもう言われるべき事は言われているかもしれない。だが、現代ーーー二十一世紀の人間ーーーつまり僕ーーーが今、シェイクスピアに出会った所で、それは全く古臭くもなければ、むしろ新しくさえないと感じる。それはただ普遍的であり、広大で、深遠であり、・・・とどのつまり、「この世界とは全く違う偉大な世界があるのだな」(それらは全てシェイクスピアが造り出したものなのだが)という感慨を神経の濃やかになった現代人にも引き起こす。だからこそ、シェイクスピアについてはまだ語る余地が・・・というより、それについて語る事で、人類の上に現れた、容易に人類を飛び越したこの大天才について語る事で、こうした人
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