信仰/田園
 
キチガイと勘違いされ
空き缶を投げられた
親父狩りならぬ年増狩りよ

確かに私は烏と飢えた子供と暮らしている
ごみを漁り
誰かの落とした銭を広い
汚ならしい身なりをしている

だが心にはいつもマザーがいる
私を救う彼女の言葉たち
私は堕ちる前に彼女を知ってよかった

今は避けずまれ
馬鹿にされ
疎ましがられ
「シネ」と言われる身の上だけど

烏と飢えた子供と私は
マザーに抱き締められている

小さな
小さな信仰

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