臆病/ジュリエット
君は不器用だって
全部君のせいにしてきた
でも
ほんとうに不器用なのは
私のほうだったんだよ
私はいつだって
「愛される」ことが
最優先
君に愛してほしくて
「安心」のために愛の言葉をつかう
君がほんとうに好きだから
「愛されたい」
だけど
君を心から信じられないから
無理矢理に
「安心」しようとするんだ
私
ばかだよね
あんなに君が好きだって言ってくれても
まだ君をほんとうに信じきれない
いつか
好きなわけないだろ
なんて
君に言われたらどうしたらいいのって
いつもひとりで怯えてるんだ
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