自然/田園
 
自然はいつも私を通りすぎる
私の存在などないとでも言うように

時に淘汰されすりきれた人生も
愛した男に別れを告げられても

自然は本当に確かに
私をすりぬける

けれども思う

それこそが自然の愛じゃなかろうか
「自由に生きよ」と告げているのではないか

これは私の勝手な妄想

でもそう考えないと
自然はいつまでも遠いまま

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