ネオンの街に眠るだけ/美柳 章
狂ったネオンを浴びながら ひと眠りしてみるよ
絶対に失くした貴女の幻が僕を抱きしめ 苦しめてくれるから
住み慣れたココでの暮らしは作為的な退屈を投げつけ
自由という名でふちどった地獄を見せてくれるけど
貴女は僕を愛で縛りつけて離さないでいてくれたね
「生きてる臭いがしない」って貴女は笑っていったけ?
ようやく意味が分かりかけてきたような気がするよ
今は遠いあの何でもない一日一日の中ではきっと
貴女の笑顔に悲しみを誤魔化されて気づかなかった
あの頃きっと僕は生きていた 確かにココにいた
でも今はここから見下ろすネオンの街が僕をワラっているか
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