午後の積雪/
合耕
生きている 缶コーヒーの原材料
暗がりを思い出しても針太く
溶けかかり 泡の底から目立たせる
吸い取った指で通過するバーガー屋
午後の積雪 直角に気づかない
金づちの前に立つ歯で洗面台へ
空き缶を 埋めてもそのまま埋められる
目の前の割り箸にだけ雪残り
裾から見て濡れない文字が 感電死
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