最高の死/yamadahifumi
 
君は白く透明な手で
温かに僕を抱いた
僕は死にゆく一箇の個体だった
君の魂はそれを知っていた
君の微笑は女神のそれだった
僕はその中に月を見ていた
君は柔らかに僕の首を絞め
僕は刹那に君の愛を見つつ・・・
緩やかに絶命して行くのだった
ありがとう、君
「最高の死」を僕にくれて
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