きみらの贖罪/HAL
ぼくらの時代には
いまにも千切れそうだけど
でも千切れない様に護ったものが
確かに存在していたしその大切さも知っていた
でもいまのきみたちを見てると
それすらないかのように見える
それで多分とてつもなく淋しいんだろう
メールでひとの絆は断たれている罠だと知らず
つねに新しいアプリはきみらを堕落させることに
気づかないままに時代は進化してると思い込み
互いに繋がっていることを
必死に確認している無様さを
ぼくらには哀れな姿としか想えてならない
ぼくらは嫌少なくともぼくは
その意味を充分に知りながら
注意深さを失わずこのサイトを利用している
でもきみ
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