前のめり/HAL
 
いつも前のめりに生きてきた
お陰で全身は転んだ傷痕だらけ

いつも誰かがやめろと
大怪我するぞと忠告してくれたけど

やはりぼくにはできなかった
前のめりに生きていくしか

それで多くのものを見過ごしたことも
ついてこれないひとがいるのも知っていた

もちろんそのひとたちとは
二度と逢えないことも知っていた

でもぼくはやめることなく
前のめりに生きていく

理由はただひとつ
死ぬときは前のめりに倒れて
この世を去りたいから

そんな馬鹿みたいな想いだけで
ぼくは前のめりに生きていく
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