あの日の手紙は、ふいに/宮岡絵美
に居たことがわかる
それは不思議な現実である
本当にあの日に居たのだろうかと
もう一度考えて
やはり居たのだろうと
そう考えて
小さく肩をすくめて
また淡々と日常に戻ってゆく
突然のメッセージによって
小さな灯がともったこの日々に
二度と帰らないこの時間の流れは
銀河系に確かに存在しているのだと
もう一度考えて
陽の暮れた部屋に
青白く光るパソコンの画面を開いて
あなたに 元気にしていますと
少し長文の
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