数/宮岡絵美
白い砂漠を
透きとおるように走り
ドアを開けるひと
十字路から続く
道はあおく
どこまでも続いている
この土地に立つわたしに
何が見えるのかと聞く
見えるものは全ての風
見えないものは全ての人の跡
ありふれた言葉に
全てを忘れている
時間などない
実は存在すらしないのだったか
(ある説によれば、そう、その通り)
時の向こうがわへゆきたいのに
時の向こうがわなどないようにも思える
潮が満ちて
ひとつ
ふたつ みっつ
とおまで
数えればどこまでもゆける
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