夢灯/
もずず
深夜
招き猫は歌い出し
庭のフクロウは文字を見つけた
生まれたばかりの星たちは
少しずつ優しさを放ち出す
月はまだ昼寝をしていて
雲は風に逆らい始める
手から染み出る感情を
僕は今日も持て余す
空は今夜も降らなかった
手を延ばして灯りを消した
今日を終える命のために
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