進もう/加藤
 
不安ばかり抱えても
どんなに深く想っても
変えられない事はたくさん
そこらじゅうに転がっている
今何が出来る
分からない事だらけ
今伝えたい事は?
いつも待っているだけだった

空から降ってくる雨粒は
掴めそうで掴めないまま
肩にかかって湿るんだ
地面に弾けて流れて行く
心も体も洗い流され
ここちよい光が
青ざめた空の上に見えた

さえた顔で歩いて行く
夕方の道を上って行ったら
見えるだろう
またどこまでも行ける
自分の声が聞こえて来る
優しさの中で眠れば
いい夢が見れる
深く深く感じるままに
波の中泳ぐように
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