荒地/
HAL
言うものは言わせておけばいいだけのこと
そんな誹謗を跳ね返すぐらいの
心の壁は持っている
ぼくは見てくれよりも柔じゃない
こんな命でよいのなら
飢えた獣にくれてやる
それぐらいの決意を持って
ぼくは荒地を生きていく
誰独りいない荒地を命果てるまで
ぼくはぼくは生きていく
作者より
この詩はぼくがもっとも敬愛する詩人
田村隆一氏が創刊された《荒地》を
標題として無断で借用しました。
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