ポストマン/itukamitaniji
ポストマン
君はとてもとても 歩くのが早かったので
僕はいつまでも 追いつけずにいたんだよ
大事なものを見落としてまで 先々進んでって
前に進めって 誰かに脅迫されてるみたいに
その無謀さや無能さに いつか気付く日がやってきて
大事にしてた地図にも もうヒントは無くなって
初めて気付いた たどる道がなくなったことに
でも立ち止まったからこそ 僕はやっと君に追いついた
長く長く旅をして 随分と時間がかかったけど
ようやく君の心に この手紙を届けることができた
それは過去からの手紙 まだ幼い頃の君が
ぎこちないけれど 懸命に書き連ねた文字
下手くそな絵は
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