えんげきてきな、/佐伯黒子
 
きみはいつも言葉をえんげきのようにつかうね、という言葉がとてもえんげきで、
わたしはそういう風に話すあなたのことばにこたえていたからそうなったんじゃないですかあと、い
言えなかったのたけれども、そのときは

そのときはとてもとてもきれいな、たぶん近くに行けばきれいなのだろう
太陽が完全にひとごとのようだった
きれいなはしごにのぼりたかったそうしてちかづいてちかづいてちかづいてちかヅいたしゅんかんに
もえろ
うつくしくもえろ
そうわたしはさっき死のうとおもっていたのだった、いなくなる妄想を何度も何度もしてひとりでしくしくさめざめないていたのだった
とんでみたり
けむりをすったり
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