倦怠と憂愁/yamadahifumi
 
あの丘の上では

昔の僕が泣いている

あの浜辺では

今の僕が、孤独のまま

疾走している

何もなかった人生

絶望しかなかった青春

今、僕は昔の詩人のように

手の平を眺めて自殺を想う・・・

一人、静かに

夜の上に腰かけて・・・

波は寄せては返し

僕の倦怠と憂愁を浚っていった
戻る   Point(1)