愛の重さは…/ジュリエット
 


布団からはがれない
重い身体

頭は鐘を被せられて叩かれているように
ごうんごうんと
鈍く痛みがはしる

肩は石のように凝っていて
腕は上がりそうにない

腰には縄で強く縛られているように
ぐいぐいと
激痛が駆け巡っている

足は枷をされたような
重みで自由に動かない

声を出そうと
からからに渇いた喉を震わせても
すうすうと
空気の抜ける音がするだけ

目を開きたくない
目を開けば
そこに見えるのは
闇ばかりだろう

闇の中を迷うように
夢から覚めて
目を開くと
そこはまた闇

またあの恐ろしい場所に突き落とされる


[次のページ]
戻る   Point(4)