aoi/kaz.
彼女の背中越しについた
ため息のぬるさが
午後過ぎのお茶の温度に近似する時刻
俺はまどろみという背中越しに投げ掛けられた毛布に身を包む
見せてみろ、いつからか憂鬱に染まり出した地帯では
この銀色のチンチラが世界の一角を覆う布に変わる
地球の表面に観察される銀の突起の群れに
俺は微熱を感じる、その正体を見せてみろ
乳房の温もりに挟まれた掌を曝す窓際に
冬のひび割れた地面のような皹が伝って
ガラスごと割れてしまいそうだ
間延びした言葉をぶつけ合うやり方は
少年たちのコマの硬さをもっている
どうして僕は同じところばかり回っているんだろう
なんて 考えもしないで遊びほうけて
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