器の底は刳り抜いたまま、/
アルビノ
すべて忘れてしまえた方が
幸福に近付ける
カッターナイフをくるりとまわして
あたまを開けた
きおくは全部赤い鏡の中
なるべく目を合わせないように
よそ見するように
恐れた、
甘えたひとみ
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