コンドームの唄/YASU
 
事も無かったかの様に寝てしまう
夢も希望も見失って 君を守る事も 君を殺す事も僕にはできない
せめて君の目の前で鉛の玉が僕の頭蓋骨を吹き飛ばしてくれる事を願おう
鮮血を浴びた君は僕の亡骸を投げ出して顔を洗う
それでもこの血液は洗い流せやしない
僕の思いが君の顔にへばりつく

僕はやっぱり君を愛している
でも僕と君は違う
僕と君とは全く違う人間で
南極にインド象は生きられない様に アパートのお風呂にシロナガス鯨は泳げない
桜の木にリンゴの実はならない様に 竹刀を振り回したってホームランは打てないんだ
青い錠剤バイアグラを飲んだところで僕のペニスは大きくならないし
ピンクの小
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