そっと開く…/清風三日月
 
雨上がりの帰り道
まだ少し小雨の降る中
また本降りしては…
かなわぬ!と少し…
足早に家へと向かう

そんな時…
僕の傘を…
抱えた君が…
前から走って来るのが見えた
よく見れば…
自分の傘さえも…
脇に抱えて…
君自身が濡れているじゃないか

だけど本当に…
本当に嬉しかった

今も昨日の事の様に
思い出してしまうよ

雨上がりの帰り道
次々と閉じられてゆく
多くの傘に混じり
そっと君と開く…
相合い傘
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