勝手にねがいで/
石川和広
苦い
ひかりがやわらかに
そのまま
ゆれるカラダの中
あなたに
ねぼけて
述べるまちがいさえ
ただしさを
からみほどく
そんなことが
あなたのいびき
鼻くすぐる
ささやかに
あたたかく
僕らが汚れたままの
あやしさに
鉢植えの花が
冬にわらう朝が
複雑だ
かんたんなふふふ
花さえも確かに
朝
朝
闇溶ける朝
切り立つ
けど
あなた目覚めるまでの朝
迎えたい
まだ
時が
わたしが
熟さぬまま
夢みし
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