2011年 即興ゴルコンダ投稿分/ブルーベリー
たいな笑顔を取りこぼし
眉根を寄せつつ
染み付いた たよ(り+る)
秋の燈の実るよう
それだけを ひきず(りに+る)
終わり.の湾曲の続くを交わした握手が
ぎりぎりと水面を焦がしつづけて
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冬に鰻を食べると言う事
土曜だから、と
無意味な言い訳をして
鰻の蒲焼を持ち上げ
がぶり、と齧り付いて
はふはふと皮を噛み締め
それからその分のたれの
浸み込んだ飯を食うという
なんだか面倒な食い方をした
手前にいるこの男は
鰻を一口大に切って
飯と一緒に味わう事の
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