美香/「Y」
みたいだし」
そのとき昌は、まるで生身の女に対して抱くような好意が、自分の内側に沸き起こってきている事に、不意に気付いた。
結局昌はその晩、美香と一緒に寝た。
ベッドに入る前に、彼女は言った。
「本当は、抱いて欲しいの。あなたに。……もっとはっきり言うと、抱かれるために、来たの。そういうことって一体どういうものなのか、知りたくて。だけど、やっぱりやめる」
「やめるって?」
「あなたの隣で眠りたい。だけど、今日はそこまでってこと。あなたの彼女にも悪いし」
「彼女?どうして、そんなことを知っているんだ」
「だって、いるんでしょう」美香が上目遣いに昌を見て、言った。「知ってい
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