岬の灯台/
灰泥軽茶
岬の灯台を思い出す
なんて寂しくて
綺麗な姿なんだろうか
ここら辺ぐらいから
眺めると
すっぽりと
体が灯台に隠れて
私は白いのっぽな灯台だ
私は心の灯りをボッと
あかあかと燃やして
誰かの帰りを待っているのだろうか
此処に居ることは
もしかしたら
間違いじゃないなかろうかと
ずっと住み慣れた街をぐるりと眺め
「おぉい早く帰っておいでよぅ」
と大きな声で叫んでみる
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