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美砂
ぼくは
なにかと
いっしょになっている
そのとき
たえきれなく
ならないために
なにかと
いっしょになっている
それが
たましい
とよばれるものじゃないかと
それが
ばくはつしそうに
ふるえるのを
こらえて
ふざけろという
てをふりおえたあとに
たましいは
きえる
なみだをながしていないのを
みとどけて
きえる
ぼくはおおきなへやに
ひとりきりになる
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