ritornello/soulflower
 

暗闇に幼な児がひとり。恐くても、小声で歌をうたえば安心だ。子供は歌に導かれて歩き、立ちどまる。道に迷っても、なんとか自分で隠れ家を見つけ、おぼつかない歌をたよりにして、どうにか先に進んでいく。歌とは、いわば静かで安定した中心の前ぶれであり、カオスのただなかに安定感や静けさをもたらすものだ。
ドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー』「リトルネロについて」より


リトルネロ 一つ目の点から二つ目の円へ
リトルネロ 二つ目の円から三つ目の半円へ
外に向けて開かれる音が 世界と即興する 応答する
リトルネロ 音楽を生成する大地の上の リトルネロ

小さな音符たちの配列(アジャンスマン)
小さな部屋(アパルトマン)に響かせる
環を描いて 元の点に戻って もう一度始まる リトルネロ
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