一編の詩/yamadahifumi
 
土曜の夜に

雨が降る・・・

それは君らの預かり知らぬ土曜の夜だ・・・

サラリーマンも浮浪者も一人もいない

僕の中の心の夜・・・

その中では雨が降り

一人の少女がシクシクと泣いているのだ・・・

シクシクと、いつまでも、いつまでも、しつこく・・・

僕の心の中で少女が泣いていようと

君たちの耳には届かない

だからたまにこの言葉を翻訳してみせると

残念ながら一編の詩となる訳だ
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