夜の扉/朧月
 
探し続けても
ゼッタイに見つからない
適切な私の
世界はまだ見つからない

救われたくて求める
言葉たちは知らない顔をする
意味など自分で決めるのだ
星はそうつぶやく

あるがままという
言葉を受け入れる
それすらも今の
私にはむずかしくて

君の背中を
目で追いかけながら
届けば
伝えるつもりも
不確かになる

世界がもしも
人の数だけあるなら
迷いの夜を出るドアも
星のよにある
そう信じたい


戻る   Point(2)