夜明け前/こういった
 

世界が沈むのを待って
毛布を捨てる
分岐点が いつも鋭角を
僕に向けて迫るのを
思い出して目を閉じる

最終回は日常に潜むのを
忘れたと言いたくて
死にたがりを演じてた


走り抜けたビルディング
刺さった脱け殻
僕色だった


落ち込んだ事を
影に隠す君は
窓を開けて夜を誘うよ

悲鳴の代わりに
弾いたギター
爽やかに2弦が切れた

最終回は内側で諦めた瞬間に

待てなくて
静寂が刺さる

目を開ければ

今日を沈めた現在が
誘うから
浮かれ出た何も考えないまま
染み込む朝が
僕らを生き返らせる



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